Melodic rock / AOR Ⅱ~イギリス編

 

 

 

 

 

今回は、80年代から90年代初頭にかけて

活動したイギリスのメロディック・ロック、

AOR(Album-oriented rock)のバンドを

紹介します。

 

 

 

 

 

 

Dare

Dare(デアー)は、イングランドのロックバンド。

1985年、イングランドのオールダムでDarren Wharton

(ダレン・ウォートン)を中心に結成された。

ダレン・ウォートンは1981年、シン・リジィにキーボーディストと

して加入。最後のスタジオ・アルバム『Thunder And Lightning』を

リリースしバンドは解散。

その後、地元マンチェスターのミュージシャンとデアーを結成する。

1988年、ダレン・ウォートン(Vo)、Vinny Burns(ヴィニー・バーンズ、

G、元Ten)、James Ross(Ds、1989年脱退)、Martin “Shelley” Shelton

(B、1991年、Nigel Clutterbuckに交代)、Brian Cox(Key)のライン

アップでA&Mレコードよりデビューアルバム『Out of the Silence』を

リリース。

King of Spades』や『Abandon』(バンドの最初の公式ビデオ)、

『Return the Heart』などのヒット・シングルを収録したメロディアスな

ポップ・ロックサウンドのアルバムは称賛を得、セールスも好調となった。

1991年、Nigel Clutterbuck(B、1992年脱退。Martin Wilding(1998年)

に交代)、Greg Morgan(Ds)を新たに迎え2ndアルバム『Blood from

Stone』をリリースする。

アルバムはヨーロッパでマイナーな成功を収め、前作『Out of the Silence』

と『Blood from Stone』の2枚のアルバムから『Abandon』(1989年、71位)、

Nothing Is Stronger Than Love』(1989年、95位)、『The Raindance

(1989年、62位)、『We Don’t Need a Reason』(1991年、52位)、

Real Love』(1991年、67位)の5つのシングルがイギリスでチャートイン

するが、『Blood from Stone』はイギリスのアルバムチャートで48位止まりと

なり、バンドはレーベルから契約を解除される。

 

 

ダレン・ウォートンは、再結成したシン・リジィの活動や個人的な

理由でしばらくデアーとしての活動から距離を置いていたが、

1998年、ダレン・ウォートンのプロデュースによる3rdアルバム

『Calm Before the Storm』をリリース。

脱退したヴィニー・バーンズ(2008年再加入)、Brian Cox、

Nigel Clutterbuck(2014に再加入)の後任としてAndrew “Andy” Moore

(G)、Martin Wilding(B)、Julian Gardner(Ds)が加入。

ダレン・ウォートンはヴォーカルとキーボードを担当した。

他、ドラマーとしてKevin “Kev” Whitehead、アコースティック・ギター

としてRichard “Richie” Dewsなど複数のミュージシャンが参加した。

2001年、新たにRichard “Richie” Dews(G)を迎えアルバム『Belief』を

リリース。シングル『White Horses』、タイトルトラック『Belief』を含む

11曲を収録。

2004年、アルバム『Beneath the Shining Water』をリリース。シングル

The Sea Of Roses』はイギリスのBBCラジオ2で頻繁にオンエアされた。

(2008年、Warner Music / ADAより『Belief』と『Beneath the Shining

Water』の2枚組CDがリリースされた)。

2005年にはバンド初のライヴアルバム『The Power Of Nature(Live in Munich) 』

がリリースされた。

2009年、ダレン・ウォートンのレーベル、レジェンド・レコーズよりアルバム

『Arc Of The Dawn』がリリースされた。ラインアップはダレン・ウォートン

(Vo,Key)、Richard Dews(G)、Kevin Whitehead(Ds)。

2012年、7thアルバム『Calm Before the Storm2』をリリース。

これは『Calm Before the Storm』(1998年)に収録の『Still In Love With You

(Phil Lynott)』、『Run To Me(Japan Bonus Track)』をアルバム未発表曲

Precious』、『Cold Wind Will Blow』に差し替え改訂されたものとなっている。

2016年、8thアルバム『Sacred Ground』をリリース。

バンドの音楽は、ハードロック、メロディック・ロックに根付いて

おり、現在はケルト音楽に影響を受けた音楽性に進化している。

 

 

Dare – Abandon

 

Dare – Into the fire

 

Dare – Run to me

 

 

 

 

 

Waysted

Waysted(ウェイステッド)は、イギリスのハードロックバンド。

1982年、イギリスで元UFOのピート・ウェイ(B)、ポール・レイモンド

(Key)を中心に結成された。

バンドはクリサリス・レコードと契約。1983年、ピート・ウェイ、

ポール・レイモンド、Ron E. Kayfield(G)、フィン・ミューア(Vo)、

フランク・ヌーン(Ds)のラインアップでデビューアルバム『Vices』を

リリース。

1984年、ギタリストのニール・シェパード、ドラマーのアンディ・パーカー

(UFO)が加入。EP『Waysted』をリリースする。

1984年後半、ギタリストのポール・チャップマン(元スキッド・ロウ)が

脱退したニール・シェパードの後任として加入。また創設メンバーの

ポール・レイモンド、アンディ・パーカーがバンドを脱退する。

後任としてJimmy “Tristan”DiLella(Key ,   G)、ジェリー・シャーリー

(Ds)が加入する。

1985年、『The Good the Bad the Waysted』 をリリース。

『Heaven Tonight』、『Hang ‘Em High』を収録。このアルバム

リリースの数ヵ月後、フィン・ミューアがバンドを脱退する。

1986年、ピート・ウェイ、ポール・チャップマン、ダニー・ヴォーン

(Vo、タイケット)、ジョン・ディテオドロ(Ds、ジョニー・ディーとして

ブリトニー・フォックスに参加)のラインアップで3rdアルバム

『Save Your Prayers』をリリースする。

アメリカ人シンガーのダニー・ヴォーンを起用し、当時は80年代メタルの

全盛期であったため、アメリカの主流を取り入れたキャッチーな

メロディーのポップメタル、AORのアルバムとなった。

『Save Your Prayers』はバンドで最も成功を収めたアルバムとなった。

このアルバムを最後にバンドは解散する。

1986年にレコーディングした4thアルバム『Wilderness of Mirrors』は

2000年にリリースされた(アルバムには前作に収録された『Hell Comes

Home』、『Heaven Tonight』、『How the West Was Won』の他

『Fire Under the Wheels』、『Terror City』、クリーデンス・クリアウォーター・

リバイバルのカヴァー『Fortunate Son』などを加えた全10トラックを収録)。

2003年、ピート・ウェイ、ポール・チャップマン、フィン・ミューアが中心と

なりバンドを再結成。

2004年、クリス・ジョージ(G)、スコット・フィリップス(Ds)を加えたライン

アップで『Back from the Dead』をリリースする。

2007年に通算6枚目となるアルバム『The Harsh Reality』がリリースされた。

 

 

Waysted – Heros Die Young

 

Waysted – Heaven Tonight

 

Waysted – So long

 

 

 

 

 

Bad English

Bad English(バッド・イングリッシュ)は、1988年から1991年まで

活動していたアメリカ/イギリスのハードロックのスーパーグループ。

大成功をおさめていたバンド、ジャーニーが1987年に無期限

休止状態となり、ジョナサン・ケイン(Key)は以前在籍していた

バンド、ベイビーズの仲間であったジョン・ウェイト(Vo)、

リッキー・フィリップス(B)とともにバンドをつくろうという話をする。

そしてニール・ショーン(G、ジャーニー)をバンドに誘う。

ニール・ショーンは以前一緒に仕事をし意気投合していた

ディーン・カストロノボ(Ds)を誘うかたちでバンドに加入。

1988年、バッド・イングリッシュが結成される。

当時、アメリカではジャーニーのニール・ショーンが在籍する

スーパーグループとしてバッド・イングリッシュは話題を集め、

ナンバーワン・ヒットとなった、ダイアン・ウォーレンにより

書かれた『When I See You Smile』やトップ10ヒットの

『Price of Love』、『Possession』の3ヒットシングルを含む

デビューアルバム『Bad English』は大きなセールスを生み、

RIAAよりゴールド認定された。

1991年、2ndアルバム『Backlash』をリリース。『Straight to Your

Heart』、『Time Stood Still』の2枚のシングルがリリースされるが、

『Straight to Your Heart』は42位とトップ40まで届かず、

このアルバムを最後にニール・ショーンはディーン・カストロノボと

ともにハードラインを結成するため脱退する。

同年、それぞれが他のプロジェクトに専念するためにバンドを解散

したことが明らかになった。

 

 

Bad English – When I See You Smile

 

Bad English – Straight to Your Heart

 

 

 

 

 

Phenomena

Phenomena(フェノミナ)は、1980年代初頭イギリスでレコード

プロデューサー、トム・ギャレーが実弟のメル・ギャレー(トラピーズ、

元ホワイトスネイク、1948年3月8日-2008年7月1日)と創設した

スーパーグループ。ハードロックやプログレッシヴ・ロックの分野で

活動するミュージシャンが多数集結した。

ロックのコンセプト・アルバムとして1980年代と1990年代初期に

3枚のアルバムをリリース。グレン・ヒューズ(元ディープ・パープル、

元ブラック・サバス)、ブライアン・メイ(クィーン)、トニー・マーティン

(元ブラック・サバス)、ジョン・ウェットン(元キング・クリムゾン、

U.K.、エイジア ※2017年1月31日追記 2017年1月31日、がんのため死去)

など、多数のミュージシャンが参加した。

1987年にリリースされた『Phenomena II: Dream Runner』は、

メル・ギャレー(トラック2、3、5~10のギター)や

ニール・マーレイ(元ホワイトスネイク、1~10のベース)、

レイフ・ヨハンセン(21 Guns、1~10のキーボード)、

グレン・ヒューズ(トラック2、4、6のヴォーカル)、ジョン・ウェットン

(3のヴォーカル)、レイ・ギラン(ブルー・マーダー、バッドランズ、

サン・レッド・サン、1959年5月12日-1993年12月1日 トラック1、7、8、

9のヴォーカル)、マックス・ベーコン(トラック5、10のヴォーカル)、

スコット・ゴーハム(元シン・リジィ、トラック3のギター)、

ジョン・トーマス(元バッジー、1952年2月21日-2016年3月3日

トラック8のギター)、マイク・スタージス(トラック1~5、7、8、10のドラム)、

BOWWOW/VOWWOWの山本恭司(トラック1、4~7のギター)と

新美俊宏(トラック6、9のドラム)などのミュージシャンを集めて

収録され、ハードロックの傾向が強いアルバムとなった。

アルバムはヨーロッパ全域と日本とブラジルでチャートインし、

シングル・リリースされた『Did It All For Love』は南アメリカで

ナンバーワン・ヒットとなった。

 

収録曲

1. Stop
2. Surrender
3. Did It All For Love
4. Hearts on fire
5. Jukebox
6. Double 6, 55, 44 …
7. No Retreat – No Surrender
8. Move – You Lose
9. Emotion Mama
10.It Must Be Love

 

 

Phenomena – Stop

 

Phenomena – Did it all for Love

 

Phenomena – Move – You Lose

 

 

 

 

 

Thunder

Thunder(サンダー)は、イギリスのハードロック、へヴィメタルバンド。

1989年、元テラプレーンのリードシンガー、ダニー・ボウズとギタリストの

ルーク・モーリー、ドラマーのハリー・ジェームズはベン・マシューズ

(G、Key)、マーク・スネイク・ラックハースト(B)を得てバンド名を

サンダーと変更、活動を開始する。

1990年、デビューアルバム『Backstreet Symphony』をリリース。

『She’s so Fine』(イギリスのシングルチャートで98位、1990年に

再リリースされ34位に達した)、『Higher Ground』、スティーヴ・

ウィンウッドのカヴァー『Gimme Some Lovin』(36位 )を収録。

シングルリリースされた『Dirty Love』はアメリカのビルボード

ホット100で55位、メインストリーム・ロックチャートで10位、タイトル・

トラックの『Backstreet Symphony』はイギリスのチャートで25位、

ロックチャートで1位、また『Love Walked In』は22位、ロックチャートで

1位に達した。

アルバムはBPIによりシルバー認定され、アメリカのアルバムチャートで

114位にチャートインした。

1992年、アルバム『Laughing on Judgement Day』をリリース。

アルバムから4枚のシングル『Low Life in High Places』(22位)、

『Everybody Wants Her』(36位)、『A Better Man』(18位)、

『Like A Satellite』(25位)はイギリスのシングルチャートですべてが

トップ40となった。『Laughing on Judgement Day』はイギリスの

アルバムチャートで2位に達し、同年の9月にBPIによりシルバー認定

されバンドの最も成功したアルバムとなった。このアルバムを最後に

マーク・スネイク・ラックハーストが脱退。スウェーデン人ベーシストの

マイケル・ホグランドが加入する。

1995年『Behind Closed Doors』をリリース。

『I’ll be waiting』、『River of Pain』、『Castles In The Sand』を収録。

同年、コンピレーションアルバム『Their Finest Hour (and a bit)』を

リリース。『Dirty Love』、『River of Pain』、『Love Walked In』、

『Backstreet Symphony』、ローリング・ストーンズのカヴァー

『Gimme Shelter』などを収録。シングルとして『In a Broken Dream』

(Python Lee Jackson feat.Rod Stewart Cover)がリリースされた。

アルバムはイギリスのチャートで22位に達し、BPIよりシルバー認定

された。

1996年、マイケル・ホグランドが個人的な理由によりバンドの4枚目の

アルバム『The Thrill of It All』のレコーディングに参加することができず

ルーク・モーリーがベースを担当。同年夏にマイケル・ホグランドがバンド

を脱退。後任として元ゼン・ジェリコのベーシスト、クリス・チャイルズが

加入する。

1997年、インディーズレーベルB Lucky labelより『The Thrill of It All』を

リリース。シングル『Don’t Wait Up For Me』はイギリスのシングル

チャートで27位に達した。『The Thrill of It All』はイギリスのアルバム

チャートで14位に達し、一定の成功を収めた。

バンドの10周年となる1999年、イーグルレコードよりアルバム

『Giving the Game Away』をリリース。アルバムからは2枚のシングル

『You Wanna Know(Just Another Suicide)』、ワイルドチェリーのカヴァー

『Play That Funky Music』をリリースするが、アルバムはイギリスの

アルバムチャートで49位と振るわず、同年、バンドが解散することが

発表された。

 

 

2000年にバンドはいったん解散。2002年に再結成される。

2003年『Shooting at the Sun』をリリース。

2005年、7枚目のアルバムとなる『The Magnificent Seventh』をリリース。

イギリスのシングルチャートで27位に達した『I Love You More Than

Rock ‘n’ Roll』や『Amy’s On The Run』、『Fade into the Sun』を含む

全11曲を収録(日本盤にボーナストラックとして『Love’s an Easy Word

to Say』を収録)。

2006年『Robert Johnson’s Tombstone』をリリース。

2008年『Bang!』をリリース。

2009年の2度目の解散を経て2011年に再々結成された。

2015年、10thアルバム『Wonder Days』をリリース。スイスのアルバム

チャートで52位、ドイツのアルバムチャートで47位、イギリスのアルバム

チャートで9位に達した。

 

 

Thunder – Love Walked In

 

Thunder – River Of Pain

 

Thunder – In a Broken Dream(Python Lee Jackson feat.Rod Stewart Cover )

 

 

 

 

 

Praying Mantis

Praying Mantis(プレイング・マンティス)は、イギリスの

ハードロック、ヘヴィメタルバンド。

1974年、まだNWOBHMムーヴメントの起こる以前のイギリスで

大学生だったティノとクリスのトロイ兄弟によって結成された。

1980年、アイアンメイデンのサポート・ツアーなどで名をあげ、

アリスタ・レコードと契約を締結する。

1981年、バンドのディスコグラフィーの中で最も著名である

デビュー・アルバム『Time Tells No Lies』をリリース。

The Kinksのカヴァー『All Day And All Of The Night』を含む

アルバムはイギリスのアルバムチャートで60位に達し、アルバムより

シングル『Cheated』がリリースされ、イギリスのシングルチャートで

69位に達した。

しかし不安定なラインアップによりバンド活動がうまくいかず、

アリスタ・レコードの契約を失ってしまう。

翌年、彼らはジェット・レコードと契約するも、アルバムをリリース

することなく再び契約を失ってしまう。

だが、バンドは日本で人気を獲得、根強いファンベースを維持して

いた。

そして1990年、ティノとクリスがNWOBHMノスタルジア・ツアーの

ために一時的にバンドを再結成した。ファンはバンドの再結成を

歓迎し、フルタイムでの復活を熱望した。バンドはポニーキャニオンと

契約。そして日本でのNWOBHM10周年記念コンサートのライブの

模様を収録したアルバム『Live at Last』をリリースする。

翌年、『Predator in Disguise』をリリースする

そして1993年『A Cry for the New World』、1995年『To the Power of

Ten』、1998年『Forever in Time』、2000年『Nowhere to Hide』、

2003年『The Journey Goes On』と、アルバムをたて続けにリリース

する。

2004年ベストアルバム『The Best of Praying Mantis』をリリース。

2009年、Frontiers Recordsより『Sanctuary』をリリース。

2015年には『Legacy』をリリースした。

 

 

Praying Mantis – A Cry for the New World

 

Praying Mantis – Best Years

 

Praying Mantis – Wasted Years

 

 

 

 

 

Strangeways

Strangeways(ストレンジウェイズ)は、イギリスのAOR、

メロディック・ロックバンド。

1984年にスコットランド、グラスゴーで結成された。

同年Tony Liddle(トニー・リドル、Vo)、Ian James Stewart

(イアン・J・スチュワート、G)、David Stewart(デヴィッド・

スチュワート、B)、Alan Thompson(アラン・トンプソン、Key)

Jim Drummond(ジム・ドラモンド、Ds)のラインアップで

セルフタイトルのデビューアルバム『Strangeways』をリリース。

『The kids needs love』、『Hold Back Your Love』、

『Power play』、を収録。

1987年、ヴォーカルがアメリカ出身のTerry Brock(テリー・ブロック、

Vo、Giant)にかわりイアン・J・スチュワート、David Stewart

(デヴィッド・スチュワート、B)、David Moore(デヴィッド・ムーア、

Key)、Jim Drummond(ジム・ドラモンド、Ds)のラインアップで

2ndアルバム『Native Sons』をリリース。

『Dance With Somebody』、『Only a Fool』、『So Far Away』、

『Goodnight L.A.』などを収録した

アルバムは成功を収め、1989年にリリースされた3rdアルバムとなる

『Walk in the Fire』も好評を得る。

しかし、90年代に入り『And the Horse』(1994年)、

『Any Day Now』(1997年)、『Greatest Bits』 (1999)とアルバムを

リリースするがバンドは80年代のような成功を収めることができな

かった。

そして2003年『Living in the Danger Zone』のリリースを最後に

バンドは解散する。

2010年に再結成。Frontiers Recordsよりアルバム『Perfect World』を

リリース。

2011年にはDangerous Dog Recordsより『Age of Reason』を

リリースした。

 

 

Strangeways – Only a Fool

 

Strangeways – Goodnight L.A.

 

Strangeways – Love lies dying

 

 

 

 

 

Shy

Shy(シャイ)は、イギリスのハードロック、グラムメタル、AORのバンド。

1980年、Trojanの名の下Tony Mills(トニー・ミルズ、Vo)、

Steve Harris(スティーヴ・ハリス、G 1965年4月19日-2011年

10月28日 アイアン・メイデンのベーシスト、スティーヴ・ハリスとは

別人)、Paddy McKenna(パディ・マッケナ、Key)、Mark Badrick

(マーク・バドリック、B)、Alan Kelly(アラン・ケリー、Ds)の5人は

Shy(シャイ)を結成。

1983年、インディーズレーベル、Ebony Recordsよりデビューアルバム

『Once Bitten…Twice…』をリリース。『Deep Water』、『Take It All

the Way』、『Reflections』、『Once bitten, twice shy』を収録。

1984年にメジャー・レーベル、RCAレコードと契約する。

1985年『Brave the Storm』をリリース。Side-Aに『Hold On

(To Your Love)』、『My Apollo』、『Keep the Fires Burning』、

『The Hunter』、Side-Bに『Brave The Storm』、『Wild, Wild Woman』、

『Caught In The Act』、『Was I Wrong?』に前作『Once Bitten…

Twice…』の収録曲『Reflections』を加えた全9曲を収録。

このアルバムをリリース後マーク・バドリックが脱退。ロイ・デーヴィスが

加入する。

1987年『Excess All Areas』をリリース。ドン・ドッケンとの共作

Break Down the Walls』やThe Family DoggのTerry Brittenと

Christine Holmes(HolmesはKristine Sparkleという名前で1976年に

リリースしている)との共作でクリフ・リチャードが1976年にヒットさせた

カヴァー曲『Devil Woman』『Emergency』、『Can’t Fight The Nights』、

『Young Heart』を収録。『Break Down the Walls』はイギリスで75位に達し、

アルバム『Excess All Areas』はバンド最大のヒットとなった。

しかし、思ったほどの成功を収めることはできず、2枚のアルバムのみで

バンドはRCAからは契約を切られてしまう。

1989年、MCAレコードに移籍した彼らは、ロイ・トーマス・ベイカーを

プロデューサーに迎え『Misspent Youth』をリリース。

『Give it all you’ve got』、『Broken Heart』などを収録。

しかしアルバムのセールスは伸びなやみ、バンドはツアー後には

MCAとの契約も失ってしまう。

1990年にヴォーカルのトニー・ミルズが、ソロキャリアを追求するために

バンドを脱退。自身のバンド、サイアムを結成する。

後任としてイギリスのAORのバンドAfter Hoursのリードシンガー、

ジョン・フランシスが加入。『What Love Can Make You Do』を

リリースするもすぐに脱退。後任としてジョン・ウォードが加入する。

1994年、日本のフォノグラムより『Welcome to the Madhouse』を

リリースした。このアルバムを最後に活動停止となる。

1998年、Neat Metal Recordsより『All On You』 と『Throwing

It All Away』(日本のみ)のボーナストラックを追加した『Once Bitten…

Twice…』がCDで再リリースされた。これに活気づいたバンドは活動を

再開。

1999年、2枚のアルバムをリリース後サイアムを脱退したトニー・ミルズが

バンドに復帰。通算6枚目となるアルバム『Let The Hammer Fall』を

リリースする。また、古いデモや未発表曲を含む『Regeneration』と、

1987年のゲイリー・ムーアとのヨーロッパ・ツアーでのパフォーマンスを

含むライヴ・アルバム『Live in Europe』の2枚のアルバムをリリースした。

 

 

2001年、EP『Breakaway』をリリース。『Breakaway』、『No Other Way』、

『Emergency』、『Reflections』、『Young Heart』のオルタナティヴ・

ヴァージョン5曲を収録。

2002年『Skydiving』、『Breakaway』、『Can’t Stop Lovin’ You』他、

『Skydiving』と『Breakaway』のデモ・バージョンをボーナストラックとして

収録したアルバム『Unfinished Business』をリリース。

2006年にはトニー・ミルズが、トニー・ハーネル(Vo)が脱退したばかりの

ノルウェーのバンドTNT への加入を発表。ほどなくしてシャイを正式に

脱退する。

2007年、新ヴォーカリストのリー・スモールが加入。

2011年9月、セルフタイトルのアルバム『Shy』をリリース。しかしその

直後の10月28日、スティーヴ・ハリスが脳腫瘍により他界した。

スティーヴ・ハリスはかけがえのない存在であったため、バンドは

代わりのギタリストを入れず、現在のラインアップが最終的なものと

なる。

 

現在のメンバー

・Lee Small(リー・スモール、Vo)

・Roy Davis (ロイ・デイヴィス、B)

・Joe Basketts(ジョー・バスケッツ、Key)

・Bob Richards(ボブ・リチャーズ、D)

 

※2022年8月追記

バンドの元ヴォーカリスト、トニー・ミルズが2019年9月18日、

57歳でがんのため亡くなった。

2019年4月、彼は自身のFacebook上で、2018年後半の交通事故の後、

原因不明の痛みに苦しみ続け、検査の結果末期がんと診断されたことを

発表。

2019年リリースされた『Beyond the Law』が彼の最後のアルバムとなった。

ミルズは2006年、脱退したトニー・ハーネルの後任としてTNTに加入後、

3つのスタジオ・アルバム『The New Territory』(2007)、『Atlantis』(2008)、

『A Farewell To Arms』(2010)に参加するが、トニー・ハーネルがバンドに

復帰した2013年8月にTNTを脱退。その後はソロ活動を続けた。

 

 

Shy – Brave The Storm

 

Shy – Emergency

 

Shy – When The Love Is Over

 

 

 

 

 

FM

FM(エフエム)は、イギリスのハードロックバンド。

イギリス、ロンドンでPhil Soussan(フィル・スーサン、B)、

Simon Kirke(サイモン・カーク、Ds)、Pete Jupp(ピート・ジャップ、

Ds、EX-サムソン)、Mark Booty(マーク・ブーティー、Key)らと

Wildlifeというバンドで活動していたSteve Overland

(スティーヴ・オーヴァーランド、Vo、G)、Chris Overland

(クリス・オーヴァーランド、G)の兄弟は1983年、セルフタイトルの

アルバム『Wildlife』をリリース後にバンドを解散。

1984年、元バンド仲間のピート・ジャップを誘いMerv Goldsworthy

(メルヴ・ゴールズワージー、B、EX-サムソン)、Philip Manchester

(フィリップ・マンチェスター、key、Didge Digitalとして知られている)と

ともにハードロックバンド、FMを結成。

バンドが最初に書いた6曲はCBS/ポートレートレコードとの契約に至る。

1986年9月、ポートレートレコードよりデビューアルバム

『Indiscreet』をリリース。『That Girl』、『Love lies dying』、

『I Belong To The Night』、『Frozen Heart』を収録。

『That Girl』、『Frozen Heart』はシングルリリースされヒットした。

また『That Girl』はアイアン・メイデンがカヴァーし、同年11月

シングル『Stranger in a Strange Land』に収録されている。

バンドはエピック・レコードに移籍。

1989年、2ndアルバム『Tough It Out』をリリース。タイトルトラック

『Tough It Out』、『Bad luck』、ジュディス/ロビン・ランダル母娘と

トニー・シュート(リトル・リバー・バンド、プレイヤー)が書いた

『Someday(You’ll Come Running)』(のちにマーク・フリー、ロビン・

ランダルとダイアナ・デウィットのユニットVenus & Marsがカヴァーした)、

『Everytime I Think of You』、『Can You Hear Me Calling?』を収録。

(2005年に再リリースされたデジタル・リマスター盤にはボーナス

トラックとして『Let Love be the Leader』、『Love Lasts Forever』、

『This Could Be the Last Time』、『Hurt is Where the Heart is』、

『Everytime We Touch』と『Let Love Be the Leader(Live)』、

『Frozen Heart(Live)』 を収録)。

1991年、バンドはミュージック・フォー・ネイションズに移籍、

3rdアルバム『Takin’ It to the Streets』をリリースする。マーヴィン・

ゲイのカヴァー『I Heard It Through the Grapevine』などを収録。

1992年、4thアルバム『Aphrodisiac』をリリース。『All or Nothing』、

『Bad Luck』、などを収録。

1995年『Dead Man’s Shoes』リリース後、バンドは解散する。

 

 

2007年10月27日、バンドはノッティンガムのロックシティーで開催

されたフェスティバルのため一時的に再結成。ヘッドライナーをつとめ

12年ぶりに公の場でプレイした。バンドはこの一回限りのプレイで

受けた手ごたえによりメルヴ・ゴールズワージー、ピート・ジャップ、

スティーヴ・オーヴァーランドのオリジナルメンバーに加えアンディ・

バーネット(G)、ジェム・デイビス(Key)のメンバーで再結成。

バンドを永続的なものにすることを決意する。

2010年、メルヴ・ゴールズワージー、ピート・ジャップ、スティーヴ・

オーヴァーランド、ジェム・デイビス(Key)、ジム・カークパトリック

(G)のラインアップで前作からおよそ15年ぶりとなるアルバム

『Metropolis』をリリースする。

2011年 『City Limits(EP)』をリリース。

2012年には『Only Foolin’(EP) 』をリリース。『Shot in the dark』

(オジー・オズボーンのカヴァー。元々はWildlife時代の曲だったが、

作曲者のフィル・スーサンがオジー・オズボーンのバンドに加入した際、

曲を持って行きオジーが歌詞を書き直しした)、『Only Foolin’』を収録。

2013年には『Rockville』、『Rockville II』と立て続けにアルバムを

リリース、2014年にはバンドの30周年記念のツアーを行った。

2015年『Heroes And Villains』をリリース。

2016年、通算10枚目となるアルバム『Indiscreet 30』 をリリースした。

 

 

FM – That Girl

 

FM – I Belong To The Night

 

FM – Someday(You’ll Come Running)