I like comedies – What About Bob?

 

 

 

今回は1991年にアメリカで公開された、コメディ映画の中でもっとも

好きな「What About Bob?」(邦題:おつむて・ん・て・ん・クリニック)

をご紹介します。

 

 

What About Bob?

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あらすじ

ボブ・ワイリー(ビル・マーレイ)は偉大な労働倫理を持った

気立ての良い男。

しかし、ニール・ダイアモンドが好きな元妻のせいで複数の

恐怖症を患って離婚した、外へ出るのも何をするのも恐がる

精神病患者。

 

 

 

 

 

 

彼は、ニューヨークの(利己的な)精神分析医レオ・マーヴィン

博士(リチャード・ドレイファス)のもとを訪れ、最初の

セッションの結果気分が良くなる。

しかし、博士は1ヵ月休暇をとってニューハンプシャー州の

ウィニペソーキー湖に出かけるため、博士の新しい著書

「Baby Steps」の本を渡され、すぐに帰される。

 

 

 

 

 

ボブは家に帰って一人になった途端、不安からパニックに陥り、

あらゆる手を使ってレオの居場所を探し出し、博士の別荘を

訪ねるが、レオは休暇中は患者に会わないと言い、担当医の指示

として自分の問題から「休暇をとる」ようメモ書きを渡しボブを

追い返す。

 

 

 

 

 

 

しかし、町の喫茶店のオーナー、グットマン夫婦は自分たちが

購入しようとしていた湖畔の家をレオが横取りしたことに

恨みを持っていたためボブを歓迎し、レオのそばにいることを

勧める。

そして再びレオのもとを訪れたボブは、自分も病気から”休暇”を

とってウィニペソーキー湖で過ごすことに決めたと話す。

ボブは、レオに友好な関係を始めるように提案するが、レオは

患者である彼のいかなる接触も避けようとする。

 

 

 

 

 

 

しかし、ボブはレオの家族にすばやく取り入り、家族は若干の

問題はあるものの、ボブが社交的で愉快な男性であると思い始める。

とくに子供たち(アンナとシグムンド)は、父の心理学的な

アプローチとは対照的に、ボブとの交流から人生の楽しみを

教えられる。アンナ(キャスリン・アーブ)はボブとセイリングに行き、

湖で飛び込みの練習をしていたシグムンド(チャーリー・コースモ)は

ボブの手を借りて飛び込みを成功させる。

 

 

 

 

 

自分ができなかったことをいとも簡単にこなすボブにレオは

怒りを抑えきれず、ボブを湖に突き落としてしまう。

妻のフェイ(ジュリー・ハガティ)はレオに謝罪の意味を

込めてボブを夕食に誘うと言ってゆずらない。

食事の間、フェイの料理を絶賛するボブ。瞬く間に家族に取り入る

ボブにレオはいらだちを隠せず、席を立ってキッチンに移動する。

しかし、のどに食べ物が詰まってしまい苦しみ始める。

そのレオをボブが救ったことにより、ボブはたちまちマーヴィン

家のヒーローとなる。

食後、雷雨となりフェイはボブに泊っていくよう強く勧める。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、TV番組 ”グッドモーニング・アメリカ” がレオの著書

「Baby Steps」について彼を取材するため、レオは到着前に何とか

ボブを家から追い出そうとするがテレビ関係者がすでに到着。

そしてレオの不快に気がつかずに、テレビショーに患者のボブを

出演させることを提案する。

 

 

 

 

 

 

ボブがリラックスして熱烈にレオと本について話す間、レオは緊張の

あまりインタビュー中に自分自身を馬鹿にし、意図せずボブに

スポットライトがあたる羽目になる。

 

 

 

 

怒り心頭に達したレオは、ボブを近くの療養所に収容しようと企み

強引に連れていくが、ボブはすぐに施設のスタッフにジョークを

言って笑わせ、彼が正気であることが証明されたため、彼を

引き取りにくるよう連絡を受ける。レオはなすすべがなくボブを

山中に置き去りにする。

しかし、帰路でいろいろな災難がレオにふりかかり、やっとの

ことで家に着いたレオはフェイが彼のために秘密裏に計画していた

誕生日パーティーに驚く。そして彼は駆けつけてくれた最愛の妹

リリーを見て歓喜する。しかし次の瞬間、レオの家にすぐに帰り

ついたボブが現れてリリーの腕をとっている。レオは激怒して

ボブに飛びかかりパーティーはめちゃくちゃになってしまう。

 

 

 

 

レオがボブに恨みを持っているとフェイが説明するまでレオの

敵意に気づかなかったボブはここから去ることに同意する。

一方、レオは雑貨店に押し入り、ショットガンと20ポンドの爆薬を

盗むと、ボブを銃で脅して誘拐する。そして、森の中に連れていき

彼を縛って体に爆薬を結びつけた。そしてそれを「デス・セラピー」

と呼んだ。

それからレオは「解放された」と叫びながら家に戻り、大喜びで彼の

カバー・ストーリーを準備した。

 

 

 

 

そのころ、ボブは爆薬が小道具であると信じて、レオの「Baby Steps」の

アプローチを適用し、身体的拘束と恐怖から「解放された」と叫んだ。

ボブはレオと家で再会し、ボブを見て慌てふためくレオを尻目に彼の

「デス・セラピー」を称賛しお祝いのケーキを持ってきた。そして

ボブが爆薬を中に置いてきたことを明らかにした直後、マーヴィン家は

爆発する。

 

 

 

 

 

レオはショックを受け、緊張型統合失調症にかかってしまい、ボブと

立場が逆転してしまう。

しばらくして、まだ緊張型統合失調症を患っているレオは、ボブと

リリーの結婚式に参列させられていた。夫と妻としての誓いの言葉と

同時に、レオは感覚を取り戻し「いいえ!」と叫び、彼の回復に家族は

歓喜する。

 

 

その後、ボブは大学を出て精神科医となり、「デス・セラピー」と名づけられた

ベストセラーの本を書いた。レオはその著作権を巡って権利を訴えている。

 

 

映画のあらすじはこんな感じです。

主演の二人、ビル・マーレイとリチャード・ドレイファスは

好きなコメディアンで、ビル・マーレイはアメリカの人気番組

『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し人気を獲得しました。

日本では『ゴーストバスターズ』のピーター・ベンクマン博士役で

知られています。

 

 

リチャード・ドレイファスは1960年代からテレビや舞台を中心に

活動を開始。1977年公開の『グッバイガール』で第50回アカデミー賞

主演男優賞とゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ

部門)を受賞しました。

喜劇だけではなく、『Jaws』の海洋学者役や、『Always』の幽霊と

なって恋人を見守る森林火災の消火隊員役など、シリアスな役柄も

こなす名優です。

 

 

監督は『Little Shop of Horrors』(リトルショップ・オブ・ホラーズ、

1986年)、『Dirty Rotten Scoundrels』(ペテン師とサギ師 /

だまされてリビエラ、1988年)、セサミ・ストリートのミス・ピギーの

声でおなじみのフランク・オズ(『Star Wars』シリーズのヨーダの声、

パペット操作を担当したことでも知られている)。

肩の凝らない、笑えるけれどその一方で、心の病気の問題は誰にでも

起こり得る、現代に生きる私たちにとってちょっと考えさせられる

映画です。