Melodic death metal

 

 

 

今回は、デンマーク、スウェーデンの

メロディック・デスメタルのバンドをご紹介します。

 

 

 

 

 

Mercenary

マーサナリー (Mercenary)は、デンマーク・オールボー出身の

メロディック・デスメタルバンド。

 

 

 

 

1991年にヘンリック”クラール”アンデルセンによって結成された。

バンド名はスレイヤーの曲『Ghosts of War』の歌詞の一節

”Fallen mercenary, dormancy is done”から取った。

デス・ヴォーカルに加えて、クリーン・ヴォーカルも多用し、

通常パワーメタルに分類されることが多いが、初期は

スラッシュメタルの面も見せていた。

 

 

Mercenary – Welcome The Sickness
     

 

 

Mercenary – Through Our Darkest Days
     

 

 

 

Dark Tranquillity

Dark Tranquillity(ダーク・トランキュリティ)は、スウェーデンの

メロディックデスメタルバンド。

 

 

 

 

1989年、Septic Broilerの名の下、Mikael Stanne(ミカエル・

スタンネ、G、Vo)、Niklas Sundin(ニクラス・スンディン、G)に

より結成。その後Anders Fridén(アンダース・フリーデン、Vo)、

Martin Henriksson(マーティン・ヘンリクソン、B)、Anders Jivarp

(アンダース・ジヴァープ、Ds)が加入。

1990年、デモ『Enfeebled Earth』、『Rehearsal December』を

リリース。直後バンド名をダーク・トランキュリティに変更する。

1993年にスパインファーム・レコードよりデビュー・アルバム

『Skydancer』をリリース。ヴォーカルのアンダース・フリーデンが

バンドを脱退(その後イン・フレイムスに加入)。これを機に、

ミカエル・スタンネがリード・ヴォーカルとなり、新加入の

Fredrik Johansson(フレドリック・ヨハンソン、G)が

スタンネのリズム・ギターを引き継ぐ。

1995年、EP『Of Chaos and Eternal Night』をリリース。

同年オスモス・プロダクションよりアルバム『The Gallery』を

リリース。傑作との呼び声が高いアルバム『The Gallery』は、

グロウル、抽象的なリフ、アコースティック・パッセージズ、および

女性のゲスト・ヴォーカリストなど、メロディック・デスメタル・

サウンドに不可欠な特性を持ったものとなっている。

1996年、2ndEP『Enter Suicidal Angels』をリリース。

1997年3rdアルバム『The Mind’s I 』をリリース。

1999年センチュリー・メディア・レコードよりアルバム『Projector』

をリリース。アルバムはダーク・トランキュリティのサウンドに

不可欠な部分であったグロウル、デスメタルサウンドを保持し

つつも、ピアノ、穏やかなバリトンのヴォーカル、コーラスといった

音楽表現、そして歌詞など、作風に大きな変化が見られた。

アルバムはスウェーデン・グラミー賞にノミネートされた。

このアルバムリリース後、フレドリック・ヨハンソンがバンドを脱退。

1999年、Martin Brändström(マーティン・ブランドストローム、Key)

が参加する。

2000年5thアルバム『Haven』をリリース。エレクトリックなキーボード・

サウンドを導入。しかしながら、クリーン・ヴォーカルを棄て、全体的に

ヘヴィなサウンドとなった。ヘンリクソンはMichael Niklasson

(マイケル・ニクラソン)にベースを引き継ぎ、バンドのセカンド・

ギタリストとなった。

2002年リリースのアルバム『Damage Done』は、重く厚いギターの

歪みと、完全にクリーン・ヴォーカルを棄てた、はるかに重い方向

への一歩であることを意図したものとなった。アルバムからは

Monochromatic Stains』のシングルとミュージック・ビデオが

リリースされた。

2005年に通算7枚目となるアルバム『Character』をリリース。

アルバムからは2004年『Lost to Apathy』のEP、ミュージック・

ビデオがリリースされており、『Lost to Apathy』は最も成功した

シングルとなった。アルバム『Character』は、多くの批評家により

称賛を受けた。

2007年リリースのアルバム『Fiction』では、『Projector』以来の

女性ゲスト・ヴォーカリストとスタンネのクリーン・ヴォーカルが

復活する。

2008年8月バンドは公式サイトで、ベースのマイケル・ニクラソンが

個人的な理由のためににバンドを脱退したことを発表した。

2008年9月19日、バンドは新しいベーシストにDaniel Antonsson

(ダニエル・アントンソン、元ソイルワーク、現ディメンション・ゼロの

ギタリスト)を迎えたことを発表した。

2010年、9thアルバム『We Are the Void』をリリース。

2012年4月27日、センチュリー・メディア・レコードと再契約、バンドは

次なるアルバムの制作に入った。

2013年1月10日、バンドは通算10枚目となるアルバムのタイトルは

『Construct』となることを発表。同年2月、ダニエル・アントンソンが

レコーディングエンジニア、プロデューサーの活動に焦点を当てたい

という理由で友好的にバンドを脱退する。

同年5月、アルバム『Construct』をリリース。アルバムは6月15日、

ビルボード200で171位に達した。

 

 

Dark Tranquillity – Therein
     

 

 

Dark Tranquillity – Misery’s Crown
     

 

 

 

Sonic Syndicate

ソニック・シンディケイト(Sonic Syndicate)は、スウェーデンの

メタルコア/メロディック・デスメタルバンド。

 

 

 

 

2002年、スウェーデンでロジャー、リチャードの兄弟2人と

彼らの従弟のロビンの計3人を中心に結成される。

結成時は、Fallen Angelsというバンド名だった。結成後、デモCDを

3枚作成し、2004年12月にピヴォタル・ロッコーディングと契約した。

その際、バンド名をSonic Syndicateと改めた。

2006年夏に、バンドはNuclear Blastによって開催される

コンテストに参加した。セルフタイトル『Sonic Syndicate』の

初期の試作版を含めた”Psychic Suicide”、”Blue Eyed Fiend” 、

“Callous” と”Jailbreak”のアルバムバージョンのデモを送った。

彼らは参加した1,500ものバンドの中から見事優勝を勝ち取り、

Nuclear Blastと契約した。

アルバムのリードシングルである『Denied』のために、著名な

プロデューサーのPatric Ullaeusによるミュージックビデオが

制作された。

その後、ヴォーカリストの一人、ローランド・ヨハンソンが脱退し、

ネイサン・J・ビグスが加入。2010年にはバンド創設メンバーの

一人、リチャード・スンネソンが脱退した。

ローランドとリチャードはThe Unguidedを結成、ロジャーも参加する。

2011年にバンドは活動休止となり、2012年にはロジャー・スンネソンも

脱退する。

2013年に活動再開し、2014年7月に5thアルバム『Sonic Syndicate』を

リリース。

2015年8月7日、バンドはベースのカリン・アクセルソンが個人的な

理由のため脱退したこと、後任としてデグレイデッドのミシェル・

バールゼーンが加入したことを発表した。

 

 

Sonic Syndicate – Denied
     

 

 

Sonic Syndicate – Before You Finally Break(Feat.Björn”Speed”Strid)
     

 

 

 

Scar Symmetry

Scar Symmetry(スカー・シンメトリー)は、スウェーデンの

メロディック・デス・メタルバンド。

 

 

 

 

2004年、ヨナス・キェルグレン(G)、ヘンリク・オールソン(Ds)を

中心に結成された。

クリスチャンを始めとして、メンバーのほとんどが既に他のバンドで

中核として活躍している面々が集まって結成したことから、当初より

相当な期待を持って迎えられた。

独特の浮遊感漂う音響に加え、キャッチーなギターリフとバス

ドラムが層を成す正統派メロディック・デスの構成だが、

バンドとして印象的な個性を出す音作りには、アンムーアド等

でも活躍しているクリスチャン・アルヴェスタムのヴォーカル

技巧に依るところが大きかった。

『Holographic Universe』リリースから数か月後、クリスチャンが

脱退。脱退の理由は、「ビジネス面と音楽面での相違と、メンバー

間のケミストリーが失われた」というものだった。

その実態は、バンドの活動の方針、主にツアーを巡ってクリスチャン

と、ペル、ケネス、ヘンリクの3人とが衝突していたためであった。

ツアーに対してかなり消極的だったクリスチャンとツアーを積極的に

行いたい3名とが対立し、3名は「クリスチャンが脱退しない場合は

自身達が脱退する」と言うほどまでになっていた。

バンドの中心人物であるヨナスはこの2者の間に入っていたが、

対立の解消は難しく、自身のツアーを積極的に行いたいという

希望もあって、クリスチャン解雇の決断をしたという。この脱退

までには、クリスチャンは何回かツアーを拒否しており、中には

地元での単発のライヴですらキャンセルすることもあった。

ただ、現在はクリスチャンとバンドメンバーとの間にわだかまりは

ないとのことである。

2008年、クリスチャンの後任には、元エッジ・オブ・サニティ、

フェイスブレイカーのロバート・カールソン (Vo)が加入。

ロバート加入後、ロバートの友人であるラーズ・パームクヴィスト

(Vo)が加入。ロバートが主にグロウルパート、ラーズが主に

クリーンパートを担当するが、両者ともバッキング・ヴォーカルで、

互いのパートを補完するなど、完全に分業しているわけではない。

 

 

Scar Symmetry – Morphogenesis
     

 

 

Scar Symmetry – The Iconoclast
     

 

 

 

Soilwork

Soilwork(ソイルワーク)は、スウェーデンのメロディック・

デスメタルバンド。

 

 

 

 

1995年、Inferior Breedという名の下、Björn”Speed”Strid

(ビョーン・スピード・ストリッド )とPeter Wichers

(ピーター・ウィッチャーズ)を中心に結成された。

1995年後半にSoilwork(ソイルワーク)にバンド名を変更する。

ビョーン・スピード・ストリッドによると、バンドのサウンドは、

パンテラ、メシュガー、カーカスなどのバンドに影響されたもので

あるという。ソイルワークに変名後、より多くのメロディアスな

音楽をつくるようになる。

1997年『In Dreams We Fall into the Eternal Lake』と題した

デモを作成。バンドはヘルシンボリのレコード店を所有している

アーチ・エネミーのリーダー、マイケル・アモットと偶然出会い、

彼にそのデモのコピーを渡した。これがきっかけとなり、

リスナブル・レコードとの契約を獲得する。

1998年、ベーシスト、オラ・フリンクが加入。同年リリースの

デビュー・アルバム『Steelbath Suicide』より参加する。

2000年、2ndアルバム『The Chainheart Machine』をリリース。

2001年、バンドがNuclear Blastにレーベルを移籍後初の

アルバム『A Predator’s Portrait』をリリース。

ビョーン・スピード・ストリッドが、スクリームに加えてクリーン・

ヴォーカルを取り入れた最初のアルバムとなっている。

2002年、アルバム『Natural Born Chaos』をリリース。これが

オルタナティヴ・メタルの要素を含む最初のアルバムとなる。

アルバムからは初のミュージック・ビデオ『As We Speak』が

リリースされた。

2003年『Figure Number Five』をリリース。メロディック・デスメタル・

スタイルに加えて、前作よりオルタナティヴ・メタルの影響をより

強く反映したものとなっている。シングルは『Departure Plan』、

『Light the Torch』、イン・フレイムスが出演した『Rejection Role』

のミュージック・ビデオとシングルがリリースされた。

2005年『Stabbing the Drama』をリリース。タイトルトラックの

Stabbing the Drama』のシングルと『Nerve』のミュージック・ビデオ

がリリースされた。このアルバムをリリース後、ギタリストでソング

ライティング面でも中心人物であったピーター・ウィッチャーズが

脱退する。

 

2007年9月に、Nuclear Blast Records創立20周年を記念したコンピレーション・

アルバムの第二弾として『Nuclear Blast All-stars : Out of the dark』が

リリースされた。

アルバムはソイルワーク、イン・フレイムスをはじめ、Nuclear Blast

Records専属の、主にメロディック・デスメタル、スラッシュメタル、

エクストリーム・メタルのバンドに所属しているミュージシャンが

集結し、制作されたアルバムとなっている(第一弾は2007年5月に

リリースされた『Into the Light』。主にパワー・メタルやメロディック・

スピードメタルの分野で活動するミュージシャンによって演奏、制作

された)。ソイルワークからはビョーン・スピード・ストリッドの他、

ダーク・ヴェルビューレンがドラマーとして参加している。

また、ギタリストであるピーター・ウィッチャーズは『NuclearBlast

All-stars : Out of the dark』では中心的な役割を担った。

Disc 1、トラック6の『The Dawn of All』は、ビョーン・スピード・

ストリッドがクリーンヴォイスのみで歌っている。

同年10月、7thアルバム『Sworn to a Great Divide』をリリース。

このアルバムを最後に、長年にわたりソイルワークのギタリストで

あったオーラ・フレニングが脱退する。

アルバムからは『Exile』、『The Pittsburgh Syndrome』、『20 More

Miles』の2枚のシングルとミュージックビデオがリリースされた。

『Sworn to a Great Divide』はビルボード200で148位に達し、

バンドの最も商業的成功をおさめたアルバムとなった。

2008年、ダーク・ヴェルビューレンのバンド仲間である

シルヴァン・コードレー(G、スカーヴ)が加入。同年9月に

ピーター・ウィッチャーズが復帰する。

2010年アルバム『The Panic Broadcast』をリリース。アルバムは

ビルボード200で88位に達し、バンドのキャリアの中で過去最高

のチャートを記録した。アルバムから1枚のシングルと2つの

ミュージック・ビデオ『Let This River Flow』、『Deliverance Is Mine

がリリースされた。

2012年、創設者であり、長年バンドの核となっていたギタリストの

ピーター・ウィッチャーズが再び脱退する。

脱退の理由として「バンド内の創造的な違い」を理由として挙げて

いる。後任ギタリストとしてデイヴィッド・アンダーソンが加入する。

 

ビョーン・スピード・ストリッドは2011年のツアーから、2枚組アルバム

のリリースを考えるようになる。それはピーター・ウィッチャーズが

脱退後、自分自身に課した挑戦でもあった。

また、彼はバンドの主要なコンポーザーがいなくなったとしても、

充分に素晴らしいアルバムをリリースできることを証明したかった。

そして2013年、バンド初の2枚組アルバム『The Living Infinite』を

リリースする。アルバムのディスク1『Spectrum of Eternity』、

『This Momentary Bliss』、ディスク2『Long Live the Misanthrope』、

Rise Above the Sentiment』のシングル、ミュージックビデオが

リリースされた。

2015年6月、ソイルワークは長年のメンバーでベーシストの

オラ・フリンクが脱退したこと、後任としてマーカス・ウィボンが

加入したことを発表した。

2015年8月、アルバム『The Ride Majestic』をリリースした。

 

AllMusicのスティーヴ・ヒューイは「ソイルワークはスウェーデンの

メロディック・デスメタルの先駆け的存在であり、ジャンルの定義

づけに尽力してきている」と述べた。

 

 

Soilwork – Distortion Sleep
     

 

 

Soilwork – Spectrum of Eternity
     

 

 

Soilwork – Enemies In Fidelity