90年代。日本ではまだバブルの余韻が残る時代に
流行っていた曲は、どことなくファジィ(←死語ですネ)な
感覚のものが多かったような気がします。
そんな、懐かしい90年代を思い出しながら聴いていただきたい
バンドが今回ご紹介するThe Cardigans(カーディガンズ)です。
The Cardigans
The Cardigans(カーディガンズ)はスウェーデンのロックバンド。
スウェーデン、ヨンショーピングで1992年に結成された。
バンドはデビュー・アルバム『Emmerdale』(1994)で、本国
スウェーデンで確固たる人気を獲得。特に日本など、海外に
おいても高い評価を得る。
セカンド・アルバム『Life』(1995)で国際的な評判を得て、
バンドは1990年代に商業的成功をおさめた。
2007年から2011年の活動休止期間を経て、2012年に再結成。
結成以来メンバー・チェンジなしで活動を続けている。
メンバー
・Lars-Olof Johansson(ラース・オロフ・ヨハンソン、Key、G)
・Bengt Lagerberg(ベングド・ラーゲルベリ、Ds)
・Nina Persson(ニーナ・パーション、Vo)
・Magnus Sveningsson(マグナス・スヴェニングソン、B)
・Peter Svensson(ピーター・スヴェンソン、G)
Emmerdale(1994)
カーディガンズのデビュー・アルバム。
1994年2月18日にスウェーデンで、日本では1994年9月24日に
リリースされた。アメリカでは1999年5月18日に再リリースされた。
アルバム・タイトル『Emmerdale』はイギリスの人気メロドラマに
ちなんだもの。
『Emmerdale』はスウェーデンのアルバムチャートで27位。IFPIより
ゴールド認定された。
デビュー・アルバムからこの完成度!スウェーデン出身ながら、
どことなくフランス風でファッショナブルな雰囲気が漂います。
The Cardigans – Rise & Shine
The Cardigans – Sick and Tired
Life(1995)
バンドの2ndアルバム『Life』は、1995年に世界に向けて
リリースされ、イギリスのアルバムチャートで51位、スウェーデン
のアルバムチャートで20位、日本のオリコンチャートで13位、
アイスランドのアルバムチャートで1位に達した。
アルバムはスウェーデンのIFPI、イギリスのBPIによりゴールド
認定された。
このアルバムによりバンドは国際的にその名をひろめ、特に
日本でプラチナ・アルバムを獲得し商業的成功をおさめた。
このアルバムで、日本で一気に人気が上昇しました。
どこかノスタルジックな雰囲気の大ヒット曲『Carnival』に加え、
おしゃれでえくぼがキュートなニーナ・パーションは日本人にも
大変人気がありました。そのどこか曖昧(ファジィ)な感じの
ヴォーカルも時代によくマッチしていました。
全体的に浮遊感漂う曲で構成されたアルバムとなっています。
The Cardigans – Carnival
The Cardigans – Daddy’s Car
First Band on the Moon(1996)
3rdアルバム『First Band on the Moon』は、1996年に
リリースされた。アルバムはビルボードチャートで35位、
イギリスのアルバムチャートで18位、ニュージーランドの
アルバムチャートで12位、日本のオリコンチャートで6位、
本国スウェーデンのアルバムチャートで2位に達した。
2010年9月現在、アメリカで約664000枚以上のセールスを
記録、アメリカでプラチナ、スウェーデンでゴールド、
イギリスでゴールド、日本でプラチナ認定された。
全世界で2,500,000枚のセールスを記録、国際的な進出を
遂げた。
バンド最大のヒット曲『Lovefool』は、当時いたるところで
耳にしました。
囁くように歌うニーナ・パーションの魅力全開の曲です。
The Cardigans – Your New Cuckoo
The Cardigans – Lovefool
Gran Turismo(1998)
新しい音楽を模索していたバンドは、オルタナティヴ・ロックに
強い影響を受けた、今までにないダークなサウンドを取り入れた
アルバム『Gran Turismo』をリリースする。
サウンドエンジニア、プロデューサーのトーレ・ヨハンソンは、
今までの甘く温暖なイメージから離れ、暗く寒い音にシフト・
チェンジしたと語っている。
『Erase/Rewind』、『My Favourite Game』、『Hanging Around』
の3枚のシングルがリリースされた。
また、アルバムに収録の『Do You Believe』は、のちに
オルタナティヴ・メタルバンド、デフトーンズがカヴァーしている。
アルバムはビルボード200で151位、日本のオリコンチャートで
22位、イギリス、フィンランドのアルバムチャートで8位、
ノルウェーのアルバムチャートで2位、スウェーデンのアルバム
チャートでは初の1位に達した。
アルバムは全世界で300万枚以上のセールスを記録、バンドの
ベストセラー・アルバムとなった。
今までになくダークなサウンドを聴かせてくれるこのアルバムは、
90年代当時のポスト・グランジや、オルタナティヴ・ロックなどの
流行の波に乗ったせいか大ヒットし、バンドの新境地を開いた
名盤となりました。
The Cardigans – My Favorite game
The Cardigans – Hanging Around
The Cardigans – Do You Believe