コメディドラマ、映画大好き!

 

 

 

 

 

タイトルの通り、私はコメディドラマや映画が大好きです。

Steve MartinRichard DreyfussBill Murray

Chevy ChaseJohn Candy(カナダ出身)など、

好きなアメリカのコメディアンが多いので、必然的に

アメリカのコメディを見ることが多いです。

でも、どうせ見るならドラマはやっぱり「吹き替え」が、

映画を見るならやっぱり「字幕」がいいと思うのです。

その理由についてお話ししたいと思います。

 

 

まず、コメディドラマについて。

子供の頃はアメリカシチュエーション・コメディ(以下シットコム)

よくましたが、不思議だったのが観客らしき人たちの笑い声。

その笑い声がどうにも奇妙に思えてならず、何でわざわざ笑い声を

入れてざわつかせるのか全く意味が分かりませんでした。

これはセットを観覧形式にてドラマの収録を行い、同時に観客の

笑い声を入れることで臨場感を高めたり、ラフトラック(Laugh track)

という、予め録音しておいた笑い声を後で収録した映像と合わせる

技法を用いて視聴者笑いを誘起するためです。

 

 

そもそも、私たち日本人とアメリカ人の笑いのツボには明らかな

ギャップあります。

風刺をきかせたシニカルなジョークを連発してラフトラックで笑いを

煽ったり、客いじりをして場内を沸かせるスタンダップコメディ

好む傾向があるアメリカ人に比べ、日本人はドタバタや顔芸、

リアクション芸といったシンプルでわかりやすいギャグを好む傾向が

あります。

 

 

例えば、日本でも有名なアメリカのシットコム『The Lucy Show

(ザ・ルーシー・ショー)主役をつとめたコメディ女優ルシル・ボール

徹底したボケ役で、ドタバタ顔芸、リアクション芸で日本人にも

大変親しまれました。吹き替えの声優も(サザエさんの初期のカツオの

声を担当した高橋和枝)イメージにピッタリ合っていて面白かった!!

私は銀行頭取役のムーニーさんとのボケとツッコミの掛け合いが大好き

でした。

そういった自身の経験から、アメリカのシットコムをより楽しむ方法と

して、出演俳優のイメージに合った声優のキャスティングと、日本人にも

わかるダジャレやギャグを取り入れた「吹き替え」のほうがオモシロさが

伝わるかと思うのです。

 

 

中には例外があります。

私の好きなコメディドラマで、脚本家の体験談をもとにしたストーリー

と、出演する俳優陣はほとんどが「本人」役で出演し、アドリブや

カメラワークでリアルさを出している完全字幕版のシットコム

『Curb Your Enthusiasm』(ラリーのミッドライフ★クライシス)が

それです。

ラリー・デヴィッド主演および脚本で、日本では海外ドラマ専門

チャンネル、スーパー!ドラマTVで2005年から字幕版で放送して

いました。

 

 

主人公のラリーは、細かいことにこだわり、思ったことを口に

出さずにいられない性格。まさにタイトル『Curb Your Enthusiasm』

( 抑えられない気持ちを抑えて)のとおり。

その性格が災いし、毎回様々なトラブルを引き起こすといった

人物設定になっています。でもこういう人って、何か自分の周りに

いそうな気、しませんか?

 

 

ラリーのミッドライフ★クライシス (字幕版)

 

 

 

『Curb Your Enthusiasm』シーズン8のエピソード6「ザ・ヒーロー」。

ニューヨークへ向かう飛行機の中、ラリーの席の隣にドナという

魅力的な女性が座る。

ラリーは機内でトイレの帰り、偶然靴ヒモで転び、客室乗務員に

迷惑をかけていた酔っ払い乗客の上に倒れこむ。乗客の誰もが

ラリーが迷惑乗客を成敗したと勘違いし、ラリーを英雄扱いする。

もちろんドナもラリーを見直し、二人はデートをする仲に。

 

 

Season 8 Episode 6 – The hero

 

 

 

 

 

ラリーのシニカルなジョークと、多くの有名人がゲスト出演

しているのが見どころ。出演の俳優陣の演技もほぼ即興という

ユニークなコメディで、冒頭に「制作側を尊重してオリジナルの

まま放送しています」というテロップが出ています。

風刺のきいたジョーク中にはかなりきわどいジョークも出て

きますが)日常でよくありがちなエピソードにちりばめられ、

出演者たちは即興を交え演じているので、無理に笑わせようと

気張った感じはなく自然に笑いがこみあげてきます。

日本人の私たちがこんなに楽しめるアメリカのシットコム

なかなかないと思います。

 

 

 

 

次は、映画のことについて。

いろいろと見てきたコメディ映画の中でも、ナンセンスなギャグ

満載の『裸の銃を持つ男』が特に好きです。

本来なら作品のオリジナリティを尊重するため英語音声の日本語

字幕版見たいところですが、次々と繰り出されるアメリカン・

ジョーク(特に下ネタ)日本人の笑いのツボにハマるかどうか

微妙なところなので、この映画の場合は日本人にあわせた訳で

吹き替えしたもののほうが楽しめるのではないでしょうか。

しかし、アメリカのドラマや映画はどうしてこんなに下ネタが

多いんでしょうかねえ…。

 

 

『裸の銃を持つ男』は、もともと1982年にABCネットワークで

放送されたアメリカのテレビコメディーシリーズ『Police Squad!』

(邦題:フライング・コップ 知能指数0分署←この日本語タイトル

考えた人ナイスジョブ!)が下地になり映画につながったもの。

この『Police Squad!』というドラマ、オープニングテーマから

ボケまくっています。

 

 

冒頭で”Police Squad! (In color)”とわざわざ表示したり(白黒テレビ

からカラーテレビに移行した時代、画面に「In color」と表示していた)、

リンカーンに扮したレックス・ハミルトンがむだに撃ち合いをするという

本編にまったく関係ないタイトルバックが流れたり、ゲストスターは

毎回オープニングで紹介された直後に殺されてしまうため、もちろん

本編には登場しません。

 

 

出演者のうち、ロサンゼルス市警の刑事フランク・ドレビンを

演じるレスリー・ニールセン、警察に来る子どもに毎回怪しげな

実験を見せつけたり、奇妙な兵器を次々と開発する鑑識課主任

テッド・オルソンを演じるエド・ウィリアムズ、背が高すぎて

顔がカメラに映らない刑事アルを演じるタイニー・ロン・テイラーの

3人だけがドラマと映画両方に出演しています。

アラン・ノース演じるエド・ホッケン警部(映画ではジョージ・

ケネディが演じている)や、映画でO・J・シンプソン扮する

ノードバーグ刑事はいませんが、ピーター・ルーパス(スパイ大作戦

のウィリー・アミテージ役)がノーバーグ刑事として出演しています。

 

 

エピソードでは、すべての情報を握る靴磨きの情報屋が毎回登場

したり、ドレビン刑事とホッケン警部の二人がエレベーターに

乗り込み、ドアが開いたら劇場のステージだったり、ふたりが警察に

到着し思い切り開けたドアで武装した立てこもり偶然にも

ぶちのめしたりと、細かいところも手を抜くことなくギャグを連発。

エンディングはアメリカのコメディの60年代~70年代スタイルの

パロディーで、ドレビン刑事とエド・ホッケン警部のふたりが

談笑したあと必ずポーズをとったままストップモーションのマネを

するという抜かりのなさ。

 

 

そういった随所にギャグを盛り込んだ抱腹絶倒のテレビ・コメディ

シリーズでしたが視聴率があまり伸びず、その面白さに気づかれない

ままったシーズン1、6エピソードで打ち切られました。

ですが、『Police Squad!』は再放送を通してカルト的人気を獲得。

映画『The Naked Gun』シリーズにつながりました。

制作を手がけたうちの1人ジェリー・ザッカーはのちに『ゴースト/

ニューヨークの幻』を監督しました。

 

 

裸の銃(ガン)を持つ男 (字幕版)

 

 

 

The Naked Gun series

『裸の銃を持つ男』(はだかのガンをもつおとこ、The Naked Gun)

は、1988年、1991年及び1994年にアメリカ合衆国で制作された

次の3つのコメディ映画のシリーズ名。

制作は『The Kentucky Fried Movie』(ケンタッキー・フライド・

ムービー)、『Airplane!』(邦題:フライングハイ)を手掛けた

デヴィッド・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、ジェリー・ザッカー

のコメディ映画製作トリオ(略称ZAZ)、パット・プロフト。

共演はプリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、O・J・シンプソン、

エド・ウィリアムズ、タイニー・ ロン・テイラー。

※シリーズタイトルの邦題『裸の銃を持つ男』は007シリーズの

『007 黄金銃を持つ男』のパロディとなっている。

 

 

・裸の銃を持つ男(原題: The Naked Gun: From the Files of Police Squad!, 1988年)

 

・裸の銃を持つ男 2 1/2(原題: The Naked Gun 2 1/2:The Smell of  Fear, 1991年)

 

・裸の銃を持つ男 33 1/3 最後の侮辱(原題: The Naked Gun 33 1/3:The Final Insult, 1994年)

 

Naked Gun – Theme Song

 

 

 

主演のレスリー・ニールセン演じるフランク・ドレビン刑事の

おトボケぶりが何ともおかしく、全編通してギャグの洪水と

なっているコメディ映画です。

見ていて肩がこらない、こういうナンセンスギャグ大好きです!!

世界の首脳有名人のソックリさんが多数出演しているのも

話題のひとつです。さて、あなたは何人分かりましたか?

 

 

冒頭ではラマを見るならやっぱり「吹き替え」がいいし、

映画を見るならやっぱり「字幕」がいいと思うと言ってきましたが、

結論として、コメディドラマや映画は面白さが伝わればどちらでも

いいという話でした。