今回は、アメリカのPop Rock、Pop Punkのバンドを
ご紹介します。
The All-American Rejects
The All-American Rejects(オール・アメリカン・リジェクツ)
は、アメリカ合衆国オクラホマ州スティルウォーター出身の
ロックバンド。1999年に、当時高校生だったタイソン・リッターと
ニック・ウィーラーの二人を中心に結成された。
バンド名は、「The All Americans」と「The Rejects」という
二つの案を合体したものを採用し「The All-American Rejects」と
なった。
アメリカでは絶大な人気を誇っており、発表した4枚の
アルバムのうち、2枚がプラチナに認定されている。
特に「親しみやすさ」、「現実味」に重点を置いた楽曲を作る
バンドとして有名で、メロディは誰もが口ずさめるような
分かりやすい物が多く、歌詞においても、ごく普通に日常的に
起こる事をテーマにした、誰もが共感できる物が多いのが
特徴である。
The All-American Rejects – Dirty Little Secret
The All-American Rejects – Gives You Hell
Fountains of Wayne
Fountains of Wayne(ファウンテンズ・オブ・ウェイン)は、アメリカで
1995年に結成されたポップ・ロックバンド。
バンド名は2009年に閉鎖されたニュージャージー州ウェインの芝生装飾店に
ちなんでファウンテンズ・オブ・ウェインと名付けられた。
創設メンバーはクリス・コリングウッド(Vo、G)、アダム・シュレシンジャー
(B、Key、Vo)、ジョディ・ポーター(G、Vo)、ブライアン・ヤング(Ds)。
1996年、バンドはアトランティック・レコードよりセルフ・タイトルの
デビュー・アルバムをリリース。
アルバムからシングル『Radiation Vibe』と『Sink to the Bottom』が
リリースされ、その後世界中を広範囲にツアーしThe Smashing Pumpkinsや
Sloanと共演した。
同年、シュレシンジャーが書いた映画『That Thing You Do!』の
テーマ・ソングはビルボード・ホット100で41位に達しRIAAゴールド認定を受け、
1997年にアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞のベストオリジナルソングに
ノミネートされた。
1999年、バンドはニューヨーク州クイーンズの道路にちなんで名付けられた
アルバム『Utopia Parkway』をリリースした。
このアルバムは、ザ・キンクスの『Muswell Hillbillies』や
ブルース・スプリングスティーンの『Born to Run』にインスパイアされた、
現代の郊外での生活を扱ったコンセプトアルバムで、批評家から多くの
好評を博し、ピープル誌の今週のアルバムとなった。バンドはその後、
レーベルとの間で軋轢が生じ、1999年後半に契約を解除される。
2003年『Welcome Interstate Managers』をS-Curve/Virgin Recordsより
リリース。アルバムからシングル『Stacy’s Mom』がリリースされ、
ビルボードホット100で21位、アルバム『Welcome Interstate Managers』は
ビルボード200位に達し、バンド史上最大のヒットとなった。
バンドは『Stacy’s Mom』ミュージックビデオの製作にあたり、カーズの
リック・オケイセックにビデオの出演依頼をしたという。
オケイセックは「丁重に辞退した」と主張したが、実際には要求に応じ
なかったとシュレシンジャーはのちに話している。
ビデオにはカーズへのオマージュとして、オープニングシーンで
黒髪にサングラス、黒ずくめのオケイセックのティーンエージャーの
バージョンのような男の子がいたり、車のナンバープレートには
「I ♥ RIC」と書かれていたり、エリオット・イーストンの
トレードマークであるカーズでギターを弾く時の弾き癖と髪型
(1:15あたり)。カーズの『Moving in Stereo』をフィーチャーした
映画「Fast Times at Ridgemont High」のシーンの再現。
さらに、カーズとニュー・ウェイヴミュージックへのつながりを
ビデオで紹介されている雑誌「Nu Wave」、Roland Juno-6キーボード
(1980 年代のシンセサイザー)、’Stacy’s Mom’ のレコード
スリーブで示している。
このビデオは、MTVの「トータル・リクエスト・ライブ」とVH1の
VSpotトップ20カウントダウンの両方で1位となった。
2013年に事実上解散。1996年から2011年にかけて5枚のアルバムを
リリースした。
※2020年4月1日、アダム・シュレシンジャーがCOVID-19の合併症で亡くなる。
残されたメンバーは、2020年4月22日にニュージャージー・パンデミック救済基金
への資金を調達するためのチャリティー・ライヴを行うために2013年以来初めて
再会した。
パフォーマンスはシュレシンジャーへのオマージュであり、シャロン・ヴァン・
エッテンがベースを担当した。
Fountains Of Wayne – Radiation Vibe
Fountains Of Wayne – Sink to the Bottom
Fountains of Wayne – Stacy’s Mom
Bowling For Soup
Bowling for Soup(ボウリング・フォー・スープ)は、アメリカのロックバンド。
1994 年にテキサス州ウィチタフォールズで結成された。
バンドはシングル『Girl All the Bad Guys Want』、『1985』、『Almost』、
『High School Never Ends』で最もよく知られている。
また、ディズニー・チャンネルのテレビアニメ番組『フィニアスとファーブ』の
テーマソングを演奏したことでも知られている。
バンドの音楽スタイルは、ポップ・パンク、ポップ・ロック、オルタナティヴロック、
およびパワー・ポップと表現され、グリーン・デイ、バッド・レリジョン、
ラモーンズ、NOFX、Descendents、エルヴィス・コステロ、
ウィリー・ネルソンの影響を受けている。
AllMusic は、Bowling for Soup のスタイルを「パワー ポップ、スカ、パンク、
ハードコアのキャッチーでユーモラスなブレンド」と表現している。
『Drunk Enough to Dance』 (2002)はビルボード200で129位、
アイリッシュ・アルバムチャートで25位、イギリスで14位を獲得、
BPIよりシルバー認定。
『A Hangover You Don’t Deserve』 (2004)はビルボード200で37位、
RIAA よりゴールド認定、BPIよりシルバー認定(64位)された。
メンバー
ジャレット・リディック:ヴォーカル・ギター
クリス・バーニー:ギター・バッキングヴォーカル
ゲイリー・ワイズマン:ドラム・パーカッション・バッキングヴォーカル
ロブ・フェリセッティ:ベース・バッキングヴォーカル・アコースティック ギター
ディスコグラフィ
Bowling for Soup (1994)
Rock on Honorable Ones!! (1998)
Let’s Do It for Johnny!! (2000)
Drunk Enough to Dance (2002)
A Hangover You Don’t Deserve (2004)
The Great Burrito Extortion Case (2006)
Sorry for Partyin’ (2009)
Fishin’ for Woos (2011)
Lunch. Drunk. Love. (2013)
Drunk Dynasty (2016)
Pop Drunk Snot Bread (2022)
Bowling For Soup – Girl All The Bad Guys Want
Bowling For Soup – 1985
Bowling For Soup – High School Never Ends
Good Charlotte
Good Charlotte(グッド・シャーロット)は、アメリカ合衆国
メリーランド州出身のパンク・ロック・バンド。1996年に
ジョエル・マッデン、ベンジー・マッデンの双子の兄弟と、
ポール・トーマス(B)、アーロン・エスコロピオ(Ds)により
結成された。
2000年に1stアルバム『Good Charlotte』でメジャーデビュー。
2002年に発売された2ndアルバム『The Young And The Hopeless』
収録の『Lifestyle Of The Rich & Famous』や『The Anthem』が
ヒット。アルバム自体の全世界トータルセールスも、500万枚を
超えるモンスターアルバムとなる。
2004年には、前作より更にダークでポップなアルバム
『The Chronicles of Life and Death』をリリース。
2005年に日本で開催されたソニックマニアでは、
当初トリを務める予定だったBECKとの交渉が纏まらず、
替わりにトリを務めた。
2007年発売の『Good Morning Revival』では、ダンサブルな
パンク・ロックへと路線を変更したが、大成功を収めた。
2010年、過去4作のアルバムにおいて、所属・販売していた
エピック・レコードを離れ、新たにキャピトル・レコードへ移籍した。
キャピトル・レコードからのバンドとしての5thアルバム
『Cardiology』は2010年10月に日本で先行発売された。
アルバムの日本盤ボーナス・トラックには、同レーベル所属の
雅(MIYAVI)が参加している。
現在のメンバー
・ジョエル・マッデン(リード・ヴォーカル、1995-)
・ベンジー・マッデン(リードギター、ヴォーカル、1995-)
・ポール・トーマス(ベース・ギター、1995-)
・ビリー・マーティン(リズムギター、キーボード、1998-)
・ディーンバターワース(ドラム、パーカッション、2005-)
Good Charlotte – The Anthem
Good Charlotte – The River
Blink-182
Blink-182(ブリンク・ワンエイティートゥー) はアメリカのポップ・
パンク・バンド。1992年にカリフォルニア州ポーウェイで
トム・デロング(Vo,G)、マーク·ホッパス(Vo,B)、スコット·レイナー
(Ds)により結成された。
もともとは「Blink」というバンド名だったが、アイルランドの
同名のポップ・ロックバンドから訴訟を起こされ、やむなく
「Blink-182」と変更した。
「182」という数字の由来についてはメンバーそれぞれのコメントが
異なり、マーク・ホッパスによれば「たまたま泊まっていたホテルの
部屋番号から」、またトム・デロングによれば、「マークがその昔、
不法侵入したある家には馬がいて、あまりに汚いから洗って
あげた。そしたら捕まってしまい法廷に呼び出された。そのときに
渡された整理番号が182だった」などと、はっきりした理由は不明。
1999年リリースの『Enema of the State』が全世界で700万枚の
売り上げを突破し、世界各国で数々の賞を総なめにするなど、
爆発的なヒットを記録した。同アルバムは、新世代パンクの
始まりを告げるようにランシドやグリーン・デイの作品を担当
していたジェリー・フィンをプロデューサーに迎え、パンクにも
かかわらずポップで洗練された音を実現させた。
アルバムに収録されている『All The Small Things』のミュージック
ビデオは、アイドルグループを 嘲笑したものとなっており、
バックストリート・ボーイズの『I Want It That Way』や
『Quit Playing Games (With My Heart)』(2:15)、『Get Down
(You’re The One For Me)』、ナインティーエイト・ディグリーズの
『I Do (Cherish You)』、イン・シンク『Tearin’ Up My Heart』
などのboy bandや、ブリトニー・スピアーズの『Sometimes』、
クリスティーナ・アギレラの『Genie In A Bottle』などの
ポップシンガーによるミュージック・ビデオのパロディとなっている。
ミュージック・ビデオは、ヴァン・ナイズ空港とサンタモニカ州立
ビーチで1999年8月に撮影され、同年9月20日に初公開。
若者を中心に支持され、MTVで大量にオンエアされる。この
ミュージック・ビデオは、2000年のKerrang!「ベスト·ビデオ」に
選ばれた。
また同年のMTV Video Music Awardsの”Best Group Video”に
選ばれた。また、スケボー、サーフィンなどのブランドを中心とした
ファッションが特徴である。自らもマークとトムがATTICUS、
MACBETH、トラヴィスがFamous stars and strapsというブランドを
立ち上げた(現在、マークは両ブランドのオーナー権を売却し、
トムもATTICUSのオーナー権を破棄している)。
音楽のみならず、クロージングブランドも自ら経営し、その影響は
ストリートカルチャー全体をも巻き込んだ。
2005年で無期限の活動休止を宣言し、現在までにオリジナル
アルバムを5枚リリース。全世界で2000万枚以上のセールスを誇る。
2009年活動再開。2011年9月に再結成後としては初、そして実に
8年ぶりとなるニューアルバム『Neighborhoods』がリリースされた。
2015年1月、バンドはトム・デロングの脱退を発表。理由は
「新作のレコーディングに入ると了解していたにもかかわらず、
トム・デロングの方から理由を説明することもなく何度も中止を
言い出して来て、当初は2014年に予定されていたアルバム制作に
遅延が発生した。
レコーディングに入る予定だった日の1週間前にはマネージャーから
メールが入って、トムは無期限でブリンク182関連の仕事には
関わりたくない、音楽とは関係ない活動に時間を割きたいという
ことだった」という。
これに対してトム・デロングは代理人を通し「バンドをやめた
つもりなんかない。俺にはいろいろ予定が詰まっていて、
今年は動けないということが唯一の真実。俺はブリンク182を
愛しているし、ブリンク182をやめるつもりなんかない」という
声明を出している。
だがマーク・ホッパスとトラヴィス・バーカーは「個人的に
バンドをやめていないつもりでも、もうバンドの一員ではない」
としている。
また、同年3月のMusink festivalには、トムの代役として
アルカライン・トリオのマット・スキバが務めることが明らかに
された。
現メンバー
・Mark Hoppus(マーク・ホッパス,Vo,B)
・Travis Barker(トラヴィス・バーカー,Ds,1998年-)
・Matt Skiba(マット・スキバ,Vo,G.2015-)
blink-182 – Dammit
blink-182 – All The Small Things
blink-182 – First Date
My Chemical Romance
My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)は、アメリカ
合衆国ニュージャージー州出身のロックバンド。
ジェラルド・ウェイ(兄,Vo)、マイキー・ウェイ(弟,B)の
兄弟と、レイ・トロ (G)、マット·ペリッシャー(Ds)により
2001年に結成される。
バンド名はベーシストのマイキー・ウェイの発案で、アーヴィン・
ウェルシュのカルト小説「Ecstasy:Three Tales of Chemical
Romance」に由来する。
パンク・ロック、ハードコアを基調としたメロディアスで多様な
音楽性はクイーンやブラック・フラッグ、アイアン・メイデン、
グリーン・デイ、ミスフィッツなどから影響を受けている。
2007年には、日本の音楽番組「ミュージックステーション」に
出演したり、武道館でライブを行うなど、日本でもブレイクした。
2013年3月22日に解散し、世界中のファンを驚かせた。
My Chemical Romance – Welcome to the Black Parade
My Chemical Romance – Helena
Green Day
グリーン・デイ (Green Day) は、アメリカ、カリフォルニア州
イーストベイ出身のパンク・ロックバンド。
1986年、当時14歳だったヴォーカリスト、ギタリストの
ビリー・ジョー・アームストロングは、友人のベーシスト、
マイク・ダーントとSweet Childrenというバンドを結成する。
1988年ドラマーのジョン・キフメイヤー(またはアル・ソブランテ
として知られている)が加入。
初期の頃カリフォルニア州バークレーの924ギルマンストリートで
パンクバンドとして活動していた彼らは1989年、インディーズ・
レーベルのルックアウト!レコードの目にとまり『1,000 Hours』
(EP)をリリース。バンド名をグリーン・デイと変更する。
1990年、デビュー・アルバム『39/Smooth』をリリース、同年
ジョン・キフメイヤーに替わりトレ・クールが加入。1992年
リリースの2ndアルバム『Kerplunk』より参加する。
『Kerplunk』はアメリカで100万枚以上のセールスを記録し、
RIAAよりプラチナに認定された。
『Kerplunk』のアンダーグラウンドでの成功により、バンドに
興味を示した大手レコードレーベル、リプリーズ・レコードと契約、
1994年3rdアルバム『Dookie』をリリース。メジャーデビューを
果たす。アルバムから『Longview』、『When I Come Around』、
『Basket Case』、『Welcome to Paradise』、『She』の、5つの
シングルがリリースされヒットとなった。
『Dookie』はアメリカで1000万枚以上のセールスを記録、
RIAAよりダイアモンド認定された。世界中で2000万枚以上の
セールスを記録、国際的な成功を収め、またバンド史上最も
商業的成功を収めたアルバムとなった。
1995年『Insomniac』をリリース。アルバムのタイトルを
『Insomniac』(不眠症)としたのは、ビリー・ジョー・
アームストロングが自分の息子の夜泣きにより、頻繁に
起こされた後不眠症になったという彼自身の実体験による
もので、シングル・リリースされた『Brain Stew/Jaded』に
言及し、その時の体験をもとに書かれた曲であると述べた。
他に『Geek Stink Breath』、『Stuck with Me』、
『Walking Contradiction』の4枚がシングル・リリースされた。
アルバムはビルボード200で2位、ダブルプラチナを獲得した
ものの、前作『Dookie』ほどのセールスには及ばなかった。
バンドは『Insomniac』リリースの後、ヨーロッパ・ツアーの
中止を機にアルバム『Nimrod』の制作を開始した。
アームストロングは、クラッシュのアルバム『London Calling』
にインスピレーションを得て書いたと述べ「私がバンドを始めた
時からこういうレコードを作りたいと思っていた」と述べた。
また、リプリーズ・レコードの社長ハウィー・クラインは、
レコーディングの間スタジオでバンドと長い時間を過ごし、
パンク・ロックバンドのビキニキルの「繊細でかわいい」曲や、
オール・アメリカン・リジェクツのような「ラフなパンク・ロック」
曲に部分的に触発された、バランスがとれた曲作りを奨励した。
1997年『Nimrod』をリリース。アルバムはビルボード200で10位に
達し、RIAAよりダブルプラチナに認定された。また、オーストラリア
でダブルプラチナ、カナダではトリプルプラチナに認定された。
アルバムからは『Hitchin’ A Ride』、『Good Riddance (Time of
Your Life)』、『Redundant』、『Nice Guys Finish Last』の
4枚のシングルがリリースされた。
2000年『Warning』をリリース。アルバムタイトル曲『Warning』を
はじめ、『Minority』、『Waiting』、『Macy’s Day Parade』の
4枚のシングルがリリースされた。アルバムはビルボード200で
4位に達した。アルバム・セールスはバンドのキャリアの中で
最も低かったが、RIAAによりゴールド認定され、2012年12月の
時点で120万枚を売り上げた。
グリーン・デイはパンクバンドとしては史上初のグラミー賞を
受賞しており、これまでに5度のグラミー賞に輝いた
(※は各賞の名称)。
1995年、『Dookie』は最優秀オルタナティヴ・ミュージック・
アルバム賞※を受賞。
2004年2月1日、itunes上にて『I Fought the Law』をリリース。
これはThe Crashが1979年にカヴァーしたソニー・カーティス
(The Cricketsで1960年にリリースされた)の楽曲で、アメリカの
PepsiのCMソングとして使用された。グリーン・デイのカヴァー曲
『I Fought the Law』はitunesでのダウンロードのみのリリースと
なり、2004年度の最優秀ダウンロード・ソングに選ばれた。
同年4月にリリースされたアルバム『American Idiot』は2005年、
最優秀ロック・アルバム賞※を受賞。
『American Idiot』からシングルリリースされた『Boulevard of
Broken Dreams』は2006年、最優秀レコード賞※を受賞し、
アルバムは2つの賞を獲得した。
コンセプト・アルバムである『American Idiot』からのシングル
『Jesus of Suburbia』は「怒り VS 愛」を主要なテーマに、
多重人格の思春期の主人公Jesus of Suburbia/Saint Jimmyの
心の葛藤を描いたもので、物語はいくつかの曲をつなげて構成
された組曲となっており、ピープル誌は「「叙事詩」と「歌」に
よる、素晴らしい9分のロック・オペラである」として称賛した。
他、アルバムタイトル曲『American Idiot』や『Holyday』、
『Wake Me Up When September Ends』がシングル
リリースされており、ビルボードホット100で6位、カナダ、チェコ
共和国のシングルチャートで1位となった。アルバムはアメリカで
610万枚以上、世界中で1400万枚のセールスを記録した。
『American Idiot』は2010年、ブロードウェイでミュージカルとして
上演された。
2009年リリースの『21st Century Breakdown』は前作『American
Idiot』に続くコンセプト・アルバムで、これまでのロブ・カバロ
からプロデューサーをブッチ・ヴィグに変えて制作された。
アームストロングはこのアルバムを「これは我々の周りで
起こっている政府、宗教、メディアなどの利己的なごまかし、
不正操作などの意識を疑う、我々の生きている時代のスナップ
ショット」であると述べた。
アルバムからは『Know Your Enemy』、『21 Guns』、
『East Jesus Nowhere』、『21st Century Breakdown』、
『Last of the American Girls』の5枚のシングルがリリースされ
いずれも大ヒットした。
アルバムはビルボード200で1位となり、最優秀ロック・アルバム
賞※を受賞。
2011年、『American Idiot』でビリー・ジョー・アームストロングが
プロデューサーとして最優秀ミュージカル・ショー・アルバム
賞※を受賞した。
その他、2006年1月10日、ピープルズ・チョイス・アワードで
Favorite Musical Group Or Bandを受賞するなど、多くの賞を
受賞している。
バンドは長年にわたりギター、ベース、ドラムの3人編成と
なっていたが、1999年よりセッションとツアー・メンバーだった
ジェイソン・ホワイト(G)が2012年正式加入した。同年、スタジオ
アルバム三部作『¡Uno!』、『¡Dos!』、『¡Tré!』がリリースされた。
『Nuclear Family』を収録したアルバム『¡Uno!』(9月リリース)
からは『Oh Love』、『Kill the DJ』、『Let Yourself Go』が、『¡Dos!』
(11月リリース)からは『Stray Heart』が、『¡Tré!』(12月リリース)
からは『The Forgotten』、『X-Kid』がそれぞれシングル・リリース
された。
2013年、アルバム三部作『¡Uno!』、『¡Dos!』、『¡Tré!』のメイキング
映像、さらに2012年に行われたバンドのライヴ映像を収録した
ティム・ウィーラー監督によるRockumentary(ロキュメンタリー)
作品『¡Cuatro!(クアトロ!~ザ・メイキング・オブ・ウノ!、ドス!、
トレ!~)』がDVDとしてリリースされた。『¡Cuatro!』は2014年の
グラミー賞最優秀長編ミュージック・ビデオ賞にノミネートされた。
バンドは「売れた音楽家の一覧」において7500万枚以上の
セールスを記録したと発表された。
2015年4月18日、ロックの殿堂入りを果たした。
Green Day – Basket Case
Green Day – American Idiot
Green Day – Nuclear Family