Thrash metal Ⅱ

 

 

 

今回は、カナダ、アメリカのスラッシュメタルバンドを

ご紹介します。

 

 

 

Into Eternity

Into Eternity (イントゥ・エタニティー) は、カナダの

プログレッシヴ・メタル/スラッシュメタルバンド。

 

 

 

 

1997年、カナダのサスカチュワン州レジャイナでティム・ロス(G, Vo)、

スコット・クラール (B,Vo)、ジム・オースティン (Ds)により

結成された。

1999年、オランダのインディーズ・レーベルDVSレコードより、

自主制作によるセルフタイトルのデビュー・アルバム

『Into Eternity』をリリース(数年後、センチュリー・メディア・

レコードと契約、デビューアルバムを再リリースする)。

2001年、2ndアルバム『Dead or Dreaming』をリリース。

2003年にクリス・クラール (Vo)とロブ・ドハティー (G、Vo、

2012年5月4日に亡くなった。41歳)が加入。

2004年にセンチュリー・メディア・レコードより3rdアルバム

『Buried in Oblivion』をリリースする。

アルバムからは、初のシングルとミュージック・ビデオ『Spiraling

into Depression』をリリース。アルバムはドイツのハードロック

/ヘヴィメタル専門誌「Rock Hard」で”The 500 Greatest Rock

&Metal Albums of All Time”の385位にランクインした。

 

2005年にはクリス・クラール、ロブ・ドハティー、ジム・オースティンが

相次いで脱退する。

それらの脱退を受けて、ステュウ・ブロック(Vo.2011年、シングル

『Fukushima』のリリースを最後に脱退。2012年Iced earthに加入)

アダム・セイガン (Ds)が加入する。

2006年リリースの4thアルバム『The Scattering of Ashes』からは

『Timeless Winter』、『Severe Emotional Distress』の2つの

ミュージック・ビデオがリリースされた。

アルバムはビルボード・アルバムチャートで最高45位に達した。

2008年、5thアルバム『The Incurable Tragedy』をリリース。

アルバムからはシングル『Time Immemorial』をリリース、

ミュージック・ビデオは2008年12月10日、バンドのMySpace上に

リリースされた。

 

 

イントゥ・エタニティーはメロディック・デスメタル、スラッシュメタル、

ネオ-クラシカルメタル、パワーメタルといった多様な音楽性を持ち、

ギター・リフ、高速ブラストビートに素早いテンポチェンジ、時には

アコースティック・ギターの演奏が織り込まれた複雑な構成の

楽曲。そしてステュウ・ブロックによる中音域~低音域のグロウル、

高音域のブラックメタルのようなスクリーム、クリーン・ヴォーカル

と多彩なヴォーカルスタイルを特徴としており、このバンドをどう

形容するかはかなり困難であると考えられているが、最も一般的な

形容はプログレッシヴ・デスメタルである。

 

※2022年8月追記 ステュウ・ブロックはIced earth創設者の

ジョン・シェイファーが2021年のアメリカ合衆国議会議事堂の

暴動に加わったとして逮捕された一連の事件を批判。

2021年2月15日正式に脱退。イントゥ・エタニティーに再加入

することを発表した。

 

 

Into Eternity – Spiraling Into Depression
     

 

 

Into Eternity – Timeless Winter
     

Into Eternity – Time Immemorial
     

 

 

 

 

Threat Signal

Threat Signal(スレット・シグナル)はカナダのメロディック・

デスメタル、スラッシュ・メタルバンド。

 

 

 

 

2003年にカナダのオンタリオ、ハミルトンでジョン・ハワード(Vo)と

リッチ・ハワード(G)の従兄弟同士のふたりが中心となり結成。

その後、作曲、ギター担当のカイル・マクナイトが加入する。

2004年初頭にはドラマーのアダム・マシューズが加入。

GarageBand.com.上に投稿した『Rational Eyes』がInternational

metal chartで数週間後、第1位に達した。

GarageBand.comの成功は多くのレコード会社の関心を引き、

バンドはレーベルとの交渉を重ね、2005年ドイツのレーベル

ニュークリア・ブラストとの契約に至る。

2005年8月、脱退したEric Papkyに替わり、新ベーシストとして

マルコ・ブレセットが加入。同年後半、アダム・マシューズが脱退。

後任ドラマーとして、アメリカのペンシルバニア州、ピッツバーグ

出身のジョージ・パーフィットが加入。

2006年5月、Christian Olde Wolbers(クリスチャン・オールド・

ウォルバース、Fear Factoryのギタリスト)のプロデュースにより

デビュー・アルバム『Under Reprisal』をリリース。

しかし2006年8月、リッチ・ハワードが脱退。バンドはベーシスト、

マルコ・ブレセットをギタリストに変更したことを発表。

またパット・カバナーが新しいベーシストとして発表された。

2007年3月、バンドはニュー・アルバムの制作を開始するが、

マルコ・ブレセットなどのメンバーの脱退により、制作は困難を

極める。

バンドはツアー中の日程の穴を埋めるため、一時的にギタリスト、

アダム・ウェーバーをバンドに迎える。

2007年6月、ギタリスト、カイル・マクナイト、ドラマーのジョージ・

パーフィットが脱退する。後任はドラマーとしてノーマン・キリーン、

ギタリストとしてトラヴィス・モンゴメリーを迎え、アダム・ウェーバー

が正式加入した。

2008年にジョン・ハワードとパット・カバナーはクリスチャン・

オールド・ウォルバースが元フィア・ファクトリーのメンバー、

レイモンド・ヘレーラ(Ds)と一緒に結成したバンド、Arkaeaに

参加する。

 

ファーストアルバムから3年後の2009年、バンドは2ndアルバム

『Vigilance』をリリースする。

2010年7月に、アダム・ウェーバーが脱退、同年9月にはノーマン・

キリーンが脱退したとの声明文をオンライン上に掲載した。

新ドラマーとしてアレックス・リューディンガー、ギタリストとして

クリス・フィーナーが加入した。

2011年、バンドはセルフタイトルの3rdアルバム『Threat Signal』を

ヨーロッパ、および北アメリカに向けてリリースした。

2012年、アレックス・リューディンガー、クリス・フィーナーが

バンドを脱退、Our Lady of Bloodshedのドラマー、Joey Muhaが

加入した。

バンドはこれまで多くのメンバー・チェンジを繰り返し、オリジナル・

メンバーはジョン・ハワードのみとなっている。

 

 

Threat Signal – A New Beginning
     

 

 

Threat Signal – Through My Eyes
     

 

 

 

 

Annihilator

Annihilator(アナイアレイター)はカナダのスラッシュメタルバンド。

 

 

 

 

1984年にカナダのオタワでJeff Waters(ジェフ・ウォーターズ)を

中心に結成された。

1989年デビューアルバム『Alice in Hell』をリリース。収録曲

Alison Hell』はバンドの代表曲となった。

初期の代表作として『Never, Neverland』(1990年。『Stonewall』、

Never, Neverland』などを収録)、『Set the World on Fire』

(1993年。シングル『Set The World On Fire』がリリース

された。『Phoenix Rising』、『Sounds good to me』などを収録)、

『King of the Kill』(1994年、ジェフ・ウォーターズ(Vo,G、B)、

ランディ・ブラック(Ds)のみ参加。『King of the Kill』を収録)

2004年、デイヴ・パッデン(Vo、G)、マイク・マンジーニ

(Ds、ドリームシアター)が参加した最初のアルバムとなる

『All for You』をリリース。EP『The One』がリリースされた。

 

バンドはこれまでに15枚のスタジオ・アルバムをリリース。

カナダのヘヴィメタルバンドの歴史上最も売れたバンドであり、

全世界で300万枚以上のアルバムセールスを記録した。

創設以来、唯一のオリジナルメンバー、ジェフ・ウォーターズ

以外のメンバーは流動的で、時折彼と一緒に演奏する

ツアー・ミュージシャンを召集している。

 

 

Annihilator – All For You
     

 

 

Annihilator – No Way Out
     

 

 

 

 

Huntress

Huntress(ハントレス)は、2009年アメリカ、カリフォルニア州

ハイランド・パークで結成されたスラッシュメタルバンド。

 

 

 

 

10代でオペラ歌手として活動し、その後マンハッタンのナイトクラブ・

シーンで活動していたジル・ジェイナスは、ロサンゼルスに渡り、

2009年にハイランド・パークのアンダーグラウンドのミュージック・

シーンで活動していたProfessorのメンバーらに誘われHuntressを

結成。

2010年、『Off with Her Head』をセルフリリース。

2011年、ナパーム・レコードとの契約に至り、同年12月デビュー・

シングル『Eight of Swords』をリリース。

2012年、デビュー・アルバム『Spell Eater』がリリースされる。

2014年4月、ミュージック・ビデオ『Zenith』が音楽情報誌Revolverの

Golden Gods AwardsでBest Film & Videoにノミネートされた。

 

2015年10月、ジル・ジェイナスはFacebook上で、音楽をつくり続ける

ことが困難となり、今後のバンド活動を終えるという声明を発表した。

しかし、これに対しギタリストのブレイク・ミアールは、彼女が年の

初め、子宮がんにより子宮摘出術を受けたことに加えて、言動は

明らかに双極性障害、統合失調症、および解離性同一性障害と

いった精神衛生上の問題からくるものであり、回復には時間を

要するがバンドは継続し続け、この声明を却下することを述べた。

 

※2021年追記 2018年8月14日、ジル・ジェイナスはオレゴン州

ポートランド近郊で自殺した。43歳で亡くなったと主張する

情報源もあるが、彼女は1975年9月に生まれたと述べており、

死亡時の年齢は42歳であった。

 

 

Huntress – Spell Eater
     

 

 

Huntress – Zenith
     

 

 

 

Shadows Fall

Shadows Fall(シャドウズ・フォール)はアメリカのヘヴィメタル、

スラッシュ・メタルバンド。

 

 

 

 

1995年にマサチューセッツ州スプリングフィールドで、メタルコア・

バンド、Aftershockの元メンバーであったギタリスト、ジョナサン・

ドネイズは地元の音楽シーンからの友人であるマット・バチャンドと

バンドを結成。バンド名の”Shadows Fall”はバチャンドによると、

1990年代初頭に発表された漫画本のタイトルから来ているという。

1997年、バチャンドの自主レーベルによるデビュー・アルバム

『Somber Eyes to the Sky』はフィリップ・ラボンテ(Vo、オール・

ザット・リメインズ)が参加した唯一のアルバムとなり、

ラボンテは1998年に音楽性の相違により脱退。後任ヴォーカリスト

として長年の友人であったマサチューセッツ州ミルフォード出身の

メタルコアバンドOvercast(1998年に解散。2006年に再結成された)

のブライアン・フェアを獲得する。バンドはツアーの中、センチュリー・

メディア・レコードとの契約を得る。

2000年、2ndアルバム『Of One Blood』をリリースする。トラック6の

Root Bound Apollo』は、Overcastの2008年リリースのアルバム

『Reborn to Kill Again』に収録されている。2001年、脱退した

デビッド・ジェルマンの後任としてジェイソン・ビットナーが加入、

同年9月リリースの3rdアルバム『The Art of Balance』より参加する。

 

バンドはアット・ザ・ゲイツ、ダーク・トランキュリティや

イン・フレイムスなど、スウェーデンのメタルバンドが

1990年代初頭から半ば位に巻き起こしたGothenburg metal scene

(イェーテボリ・メタル・シーン)においてのメロディック・デスメタルの

サウンドと度々比較されてきたため、これまでの音楽スタイルを変え、

独自のサウンドを探求することを決意。

音楽の方向性もハードロックとパワーバラードの影響を受けたり、

スラッシュメタルに触発されたものとなっている。

2004年リリースの4thアルバム『The War Within』をリリース。

『The Power of I and I』、『What Drives the Weak』、

『Inspiration on Demand』そして『Enlightened By the Cold』の

4つのシングルとミュージック・ビデオがリリースされた。

『What Drives the Weak』は2006年のグラミー賞最優秀メタル・

パフォーマンス賞にノミネートされた。

アルバムはビルボード200で20位、Top Independent albums chart

で1位となり、2005年、空前の大ヒットとなったこのアルバムは

レーベルであるセンチュリー・メディア・レコードの史上最高の

セールスを誇り、現在までこの地位を維持している。

2008年にはアメリカで40万枚以上のセールスを記録、バンドの

ベストセラーアルバムとなった。

バンドはアメリカでのレコードの配給をするためアトランティック・

レコード、世界へ配給するためにロードランナー・レコードと

契約を締結する。2007年5thアルバム『Threads of Life』をリリース。

アルバムからは『Redemption』のシングル、ミュージックビデオが

リリースされ、グラミー賞最優秀メタル・パフォーマンス賞に

ノミネートされた。

2009年、クリス・ツォイス・ハリスのプロデュースで自主レーベル

Everblack Industriesより『Retribution』をリリースする。

2012年、通算7枚目となる『Fire from the Sky』をリリースする。

 

2014年8月25日、シャドウズ・フォールはヨーロッパ、北米での

大規模なツアーを最後に活動休止に入ることを発表した。

バンドは文面で「10年以上にわたってノンストップでツアーを

してきた私たちには、今や小さな子供がいる2人のメンバーがおり、

彼らが子供たちの成長を見守るために家族と一緒にいたいという

思いが強く、フルタイムのツアーをすることが困難になったこと、

さらに決定的なもう一つの理由は、私たちのリードギタリスト、

ジョナサン・ドネイズがアンスラックスに正式加入が決定し、彼は

このヨーロッパツアーに参加出来なくなったため、フル・ラインアップ

での大規模なツアーを行うことが難しいなどさまざまな事情が背景

にあり、この大規模なツアーを”活動休止をする時期”と判断した」

と公式発表した。

2015年8月、バンドは、それぞれが参加している他のバンドの2015年

から2016年までのツアーに出かける前に集結し、アメリカ東海岸に

沿って数回行われるライブに参加することを公表した。

 

 

Shadows Fall – Inspiration On Demand
     

 

 

Shadows Fall – Still I Rise
     

 

 

Shadows Fall – The Unknown